福島第1原発の処理水問題について思う事


最初に断っておくと、おいらは科学の専門家ではない、どちらかと言えば素人なので、もし的外れなことを言っていたら申し訳ない。

福島第一原発の処理水にはトリチウムというものが含まれているので、これを薄めて海洋投棄するという問題であるが、おいらが個人的に思うことは、原子力推進派の人こそ海洋投棄に反対すべきで、反原発・脱原発の人こそ海洋投棄に積極的に賛成すべきではないかと考える。

 

なぜかというと、トリチウムとは三重水素のことで、本来陽子が1つのみの原子核を持つ水素の、陽子が一つと中性子が2つの原子核というバージョンの同位体で、それゆえに不安定で水素よりも核融合を起こしやすい性質を持つ物質である。この性質により、水素爆弾の原料の一つになる。水素爆弾はいわゆる核兵器の一種なので、将来的に核開発を進めていくのなら、このトリチウムは原料として非常に重要な物質になっていくだろう。また、核兵器でなくても、核融合発電を開発する場合でも非常に重要な物質になってくるのではないか。

 

それゆえに将来的に核開発を推進したいと考えるのならば、トリチウムは濃縮して備蓄しておくべきで、逆に核開発を凍結させたいのであれば、トリチウムみたいな物騒な物はさっさと棄ててしまった方がいいのではないか。

しかし、現実には核開発推進派は放出に賛成し、反核派は放出に反対、つまり逆なのだよな。なぜだろう?

ちなみにおいらはこの考え方によれば処理水放出には反対である。なぜなら、トリチウムがもったいないからだ。もっとも、希釈して海に流すこと自体はそこまで悪影響とは思わない。希釈すれば人体に無害なレベルまで希釈されるし(この辺は前回の食品添加物の話でも触れているが)、そもそも放射線は日常的に我々の生活環境内に存在しているものだから、人体への悪影響も特にない。とはいえ排水だから、「無害ならお前がその水を飲んでみろ!」とかほざく馬鹿に対しては「じゃあお前はトイレの水を飲めよ」と返せばよい。

 

というわけで、おいらは核開発推進派こそ処理水の海洋放出には反対すべきだし、核開発反対派こそ海洋投棄に賛成すべきだと思うのだが、どうだろうか?

 

ちなみにこの海洋放出に中国も反対しているらしいが、あれだけの人口と人材がいてこの事実に気づかないのはどうなのかなとは思うw処理水放出しなかったら、核原料を備蓄していくことになるだけなのだがw

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