近年、政府が昆虫食を推奨したりして批判の声が集まっている。
おいらのTwitterのフォロワーさんの中にも昆虫食反対の声が多く、TLにもたくさんの昆虫食反対の声が多く聞かれる。
だがおいらは昆虫食に関しては「賛成」である。
少子高齢化の進んでいる日本に住んでいると実感できないかもしれないが、今世界の人口は増え続けている。
2023年8月現在、世界の人口は80億人を超えているし(Google調べ)、100億人に達するのも時間の問題と思われる。だが、それに対して食糧事情はどうか。
農耕地には限りがあるし、それに付随する食肉の不足も十分考えられる。牛や豚、鶏も餌を食べるし、その餌を得るための農耕もしなければならない。そしてその土地にも限りがある。というわけで、将来的には食肉不足、そしてタンパク質不足に陥る可能性は十二分にあり得るのだ。
それを解消するために昆虫を食べよう、そして今から昆虫を食べるのに慣れておこうというのが政府の方針だろう。おいらもこの方針には賛成である。ただ、色々と方法を考えなければならない。
例えば、農作物の作付面積には限りがある。という事は、わざわざ昆虫の餌を栽培するよりも、廃棄物で育てられる昆虫を食べられるようにした方がよい。つまり残飯で飼育繁殖できる昆虫。とすると、この3種類の昆虫が最も適任である。それは
コオロギ
ゴキブリ
ゴミムシダマシ
この3種は残飯で育てられるし、飼育も繁殖も簡単である。もっとも、これら3種でも、捕獲した野生の個体は食べることは進めない。結構汚染されている。なので、食用に用いるのは厳重な管理の元、累代飼育された個体に限る。
ただ、それぞれに問題点もある。
コオロギの問題点は、この3種の中では一番飼育が難しいということ。餌は何でも食べるが、産卵させるためには産卵床を用意しなければならないし、温度と湿度の管理が上手くいってないとすぐ死んでしまうところがある。また、鳴き声もうるさいところも飼育上の問題になる。
ゴキブリの問題点は、嫌悪感がすごいこと。誰でもゴキブリを食べると聞けば嫌がるだろう。おいらも嫌だ。だが飼育はおそらく最も簡単にできるし、実は美味らしい。その証拠に、人間以外の肉食・雑食動物は、ゴキブリを好んで食べる。それを嫌がる動物はほぼいない。
そしてゴキブリの最大の問題は、アレルギー食品であるという事。嫌悪感とは別に、人によっては重篤なアレルギー症状が出ることがあるので、それは要注意。
ゴミムシダマシの問題点は、まず甲虫なので成虫は固くて食用には適さない。主に幼虫やさなぎを食べる。さなぎは特に美味だそうだ。この種の幼虫はミールワームと呼ばれるように、昔から食用にも使われていた。
また、ゴミムシダマシはカルシウムをほぼ含まないので、こればかりを食べているとカルシウム不足に陥りやすい。これはペットの飼育に用いるときにも注意が必要な点である。
これらの3種が昆虫食としてはおススメだが、日本では普及しなかった。その原因は、日本では稲作とともにイナゴが大発生するので、それを食用に用いるために3種は顧みられなかったからだろう。イナゴはよく増えるが、コオロギやゴミムシダマシはそこまで増えない。美味なので外敵にも狙われやすいのだろう。そしてゴキブリも、大発生する印象があるが、実はそこまでの繁殖力ではない。こちらも言うほど増えないのだ。
というわけでおいらは昆虫食には賛成なのだが、反対の声が多いのもまあわかる。だが現実を見てほしい。人口は増え続けているが、肉や魚の生産には限りがあるのだ。これについては皆さんの声もお聞きしたいなと思う。