信託報酬の壁


前回の投稿で、おいらは投資信託を買うなら「三菱UFJ国際 eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」か「三菱UFJ国際 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のどちらかを買えばよいと言ったが、その他の投資信託の商品を買いたい場合、どこを見ればよいか。今回はそれについて少し解説していこうと思う。

 

まずは基準価格。

これはeMAXIS Slim S&P500の基準価格だが、2023年9月10日現在の基準価格は23,327円となっているが、実はこの金額はさほど重要ではない。これは販売開始時の基準価格を10,000円としたときの値動きを表した物であり、開始時に比べて約2.3倍になっていることがわかるが、銘柄選びの際に重要なのはそこではなく、むしろこちらのグラフである。

このグラフは現在までの値動きの推移を表したグラフで、重要なのは基準価格の金額自体よりもこちらである。このグラフが右肩上がりになっているか、これが重要なのである。右肩上がりであれば、それはすなわち成長しているという事であるので、積めば積むほど価値が上がっていくということだ。上のグラフでは2020年初頭に暴落していたり、2022年ごろは多少の上下はあるものの横ばいになっていたりもするが、全体的には右肩上がりであることがわかる。これなら買ってもいいだろう。ちなみに、このグラフは、期間を指定して見ることができるが、長期の投資信託運用の場合は全期間で見た方がいい。長期運用の場合、あまり短期の上下運動は意味がない。あくまでも全体で右肩上がりになっているかだ。これが右肩上がりでないのなら、買わない方がいいだろう。

 

次に、信託報酬。信託財産留保額、解約手数料を見てみよう。

同じeMAXIS Slim S&P500の信託報酬、信託財産留保額、解約手数料だが、eMAXIS Slim S&P500の場合、信託財産留保額と解約手数料の2つは「なし」となっており、この2つは全く引かれない。中には引かれるものもあるので、なしというのは大きなメリットである。信託報酬も0.09372%以内となっており、非常に優秀である。

この3つがいわゆる「手数料」と言われる奴で、もちろん安い方がいいのは言うまでもない。その他に隠れコストというのもある場合が多いが、それを加味しても0.2%以内に収まるのではないだろうか。非常に優秀である。

 

この信託報酬には、実は「0.19%の壁」という言葉が存在する。これは何かというと、信託報酬が0.19%よりも高ければ、その信託報酬は高いとみなした方がよい、そして0.19%よりも低ければ、それは安いと見てよい。つまり0.19%よりも低い信託報酬の銘柄を選ぼうという事である。

 

「0.19%以上なら高く、0.19%未満なら安い」この基準はぜひ覚えておこう。

 

ちなみに、このeMAXIS Slim S&P500の信託報酬だが、もしかしたらもう少し下がるかもしれない。

こちらのオルカンの信託報酬が現在、0.05775%以内となっているが、少し前まではS&P500と同じだったのだ。なのでS&P500も同じように下がるかもしれない。まあ下がらない可能性もあるけどね。だとしたらごめんなさいw

 

というわけで、投資信託の銘柄選びに重要な2つの要素について解説しました。

1つは基準価格の全期間でのグラフ。こちらは右肩上がりであることが重要。

そしてもう一つは信託報酬。こちらは0.19%以内であることが重要。

 

皆さん、頑張って儲けましょう!

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